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愛する人の亡骸が焼かれる時、
棺の周りで取り乱す人も一時間後には
−この骨はどこの骨ですか?
と聞く余裕を取り戻す。
自分が思っているより心の容量は大きい。
悲しみの半分は
今ある日常が変わることの憂鬱。
あす早起きしなければならない辛さ。
あらためて相手や仕事を
探さなければならない面倒。

君も私も毒なしにはいられない身だ。
記憶を曖昧にしたり、めまいを覚えたり
理性をなくしたり、早死にを促したり
しかも、一回限りでは済まないものばかり
好んで体に取り込むところをみると
木から落ちたりんごのように
発酵や腐敗を急ぐ理由があるのだろう。
毒を食っても食わなくても
行き着く先はみな同じ黄泉の国。
そこには貧富の差はなく、万人が平等で
全ての自由が認められているがゆえ退屈で
先にそこに着いたものは後悔するらしい。
 島田雅彦


現代詩手帖 '03/12月号

ドキッとした詩。



comment

ドキッ☆

しますね、これ。

  • こしょう
  • 2007/04/13 10:26 AM

ドキッとするっしょ?
そういう詩ばっか、書き留めてたりするので(笑)
また紹介するね☆

  • 櫻(管理人)
  • 2007/04/13 4:46 PM









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