2020/07

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草と草 虫と虫 泥と泥 それらの生まれる光と闇とで
詩と死は言葉そのもの 太陽がごろごろと転がると 激
しい音楽 緑色の火炎が山の野原を覆い尽くし 草は踊
り狂うぞ
    !
    春のエレキギタアは燃えようとする 芽を震わす
薔薇の心 そこから虫が飛ぶ まだ 飛ばない 空が踊
る イノシシが山そのものから生まれて 草だらけのロ
ックンロオルだ
        !
        高笑いする熊 狸の腹を叩きすぎる 馬の
足の裏は笑うな 割れたコカコーラのビンを蹴つちまえ
                                !
空気のオオトバイと風のスポオツカアとが何億もあの丘
で衝突する 何億もの無人の現場が緑色に燃え 誰もい
ない 爽やかな草いきれだ ふざけるなロックンロオル
                                !
緑色の牛が意味を食い散らかしながら狂つている 合唱
する緑色の鬼 山道は消えた 僕らに新しい歯が生える
モモンガアの牙になるぞ 騒々しいぞ
                      !
                      虫の巣を蹴飛ばせば
弾ける 木の頭脳 雲は刃物よりも尖れ 聞こえない声
は転ぶな 流れない血よ山を越えろ 無言のエイトビイ
トは木星の輪に なつちゃえよ
                 !
                 桃色の兎は 春に追われて
死ぬ 金色の虎は春に噛まれて死ぬ 詩の角の生えた赤
白の鹿は真緑色に染まり死ぬ そんな噂が何億も死の谷
を飛び跳ねろ
       !
       ふもとで光る春の詩になる 滅茶苦茶な命は
若葉になる その先が空を傷だらけにする 怒鳴りつつ
転がる緑色の雲 ああ 春山の静寂は何処にあるのか?
 和合亮一


東京新聞 '03/2/5

春の詩だけどもご紹介。
春がロックとは!唸ったね〜。詩人って目の付け所が違う♪



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